コーヒー豆にたくさんの種類があるようにコーヒーの焙煎や抽出の方法もさまざまだ。こうした違いによって味や香りが変化し、飲む人を楽しませる。
焙煎とは、コーヒー豆を煎ることで成分が化学変化を起こし、味や香りの違いを生む工程だ。「コーヒーロースト丸高 武蔵境店」では、店主の丸高実さんが購入者の好みに合わせてその場で焙煎し、鮮度の良い状態で提供している。同店の焙煎は大きく分けて、浅煎り、中煎り、深煎りの3段階があり、深いほどビターな味わいになる。短時間で少量のコーヒー豆を焙煎し、風味を強くするのが同店の特徴だ。
味わいは抽出温度によっても変化する。コーヒーを作る際のお湯の温度は90度が基本とされているものの、低温で抽出すると酸味は出るが優しくやわらかい口当たりに。一方、高温で抽出すると苦さと渋みが出る。丸高さんは「味の可能性は無限であり、好みによるため、自分がおいしいと思ったものを選んでほしい」と話す。
コーヒーの味が苦手な人は、抽出前に蒸らさず素早く淹れることで、さっぱりとした風味と特有の香りを楽しむことができる。加えて、苦味が気になる場合はミルクで割って飲むと良いそうだ。お気に入りのコーヒーの淹れ方を探し、気分転換をしたい時に飲んでみてはいかがだろうか。(星野佑奈)
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