本学には国際交流のできる制度がいくつか設けられている。今回は、その中の一つであるバディシステムについて紹介したい。バディとは、来日した協定留学生の生活を支えるボランティアのことだ。語学力に関する条件がないにもかかわらず「難しそうだから」という理由で登録をためらう学生が多い。そこで、バディとして活動している中嶋久侑さん(経済経営2)に話を聞いた。
本学では、留学生1人に対して5人前後のバディが担当に就く形式を採っている。主に空港での出迎えや住民登録の手続き、銀行口座開設のサポートを行う。また、ウェルカムパーティーやバスツアーのような国際交流イベントの企画・運営も担っている。
中嶋さんは、昨年度の後期からバディの活動を始めた。ニュージーランドへ留学した際に現地のバディに支えてもらい、自分も同じことをしたいと考えた。初めは留学生に日本語と英語のどちらを使えばよいか迷ったが、現在はできるだけ日本語で話すようにしているそうだ。中嶋さんは「留学生は日本語の習得を目的に来ている。それを忘れずに会話することが重要だ」と考えを述べた。
バディシステムではチームで助け合うことができ、日本と異なる環境に順応する必要もない。そのため、留学よりも気軽に取り組むことができる。また、熱心に勉強する留学生の影響を受け、自身の留学を決める人もいるという。本年度前期の活動への登録はすでに締め切られているが、後期の募集は今後行われる予定だ。国際交流の第一歩として、同システムを活用するといいだろう。(大濵百花)
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