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成蹊大学新聞会

五月病対策 自分を大切に!

特定の季節のみに発症するうつ病を「季節性うつ病」という。特に、新年度になって環境が変化した際にうまく馴染めず、やる気が出ないといった心身の不調が表れる状況は五月病である。そこで今回は、五月病への対策法をいくつか紹介したい。


ストレスを受けた時に、うまくストレスを対処する方法を持つことは有効だ。そして重要なのは、1つの対処法だけではなく、多種多様な対処法を持つことだ。具体的には、好きなことに取り組む時間を多く作ることや意識して笑うことなどが挙げられる。また、休養をとることも重要だ。本人が気づかないうちに頑張りすぎてしまっていることがある。体の回復のためにも、休むという覚悟を決めることが大切だ。したがって、時間があるからとあれこれ欲張らず何もしないでのんびり過ごすと良い。


また、ストレスに対する考え方を変えると、自ずと解決できる場合がある。こうしたことから、マインドフルネス瞑想は有効な方法の一つだ。椅子に座り呼吸に集中することで、視野が広がり、雑念を捨てることができる。加えて、自分の考え方のクセを知り、物事の捉え方を変えることもいいだろう。自分が考えたことをノートに書き出し自分の考え方の傾向を知る。そうすることで、自分が納得できるような、他の視点からの考え方がないか模索できる。 


これらの対策方法に共通していることは自分を大切にすることである。特に環境の変化が激しく疲れがたまりやすいこの季節には自分を大切にしてみてはいかがだろうか。(上村祐葵)

《参考文献》

『うつ病治療大全』(野村総一郎監修、講談社、2022年)厚生労働省ホームページ(https://kokoro.mhlw.go.jp/column/sea05/)

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