本学園のマスコットキャラクターであるピーチくんは、1924年生まれで、今年で100歳を迎えた。ピーチくんの活動や魅力、そして今後の展望について、ピーチくんと広報グループにインタビューを行った。
▼ピーチくんに聞く
ピーチくんが活動で大切にしていることは、日々たくさんの人と触れ合い、ハグをして「だいすき」を伝えることだ。そのために入学式や欅祭などのイベントへの参加や、授業や献血活動のサポートを通じて学生と積極的に関わっている。
ピーチくんが学内で一番好きな場所は本館大講堂だという。今から100年前、池袋から吉祥寺へ校地を移転する際に、中村春二先生は移転を見届けることなく志半ばで亡くなった。そんな春二先生の想いが残るように大講堂の地下に春二先生宅の庭の土が埋められた。その土から発芽して誕生したピーチくんは、春二先生の思いを後世に伝えるために生まれたのかもしれないと感じているという。
今後は固定概念にとらわれずいろいろなことに挑戦したいと考えていると話すピーチくん。「一緒にやりたいことがあったら、ぜひきがるに誘ってください」と熱意を持って学生に呼びかけた。
▼広報グループから見たピーチくん
広報グループはピーチくんの魅力として、学生だけでなくあらゆる年齢層の人に好きになってもらえる点を挙げた。そのシンプルな顔立ちで親しみやすさや愛らしさを感じさせ、みんなにとって仲間のような存在となっている。その親しみやすさにひかれてたくさんの人がピーチくんの下へ集まる様子は、成蹊の名の由来である「桃李不言下自成蹊」の意味と一致している。このことわざには「徳のある人の下にはおのずと人々が集まってくる」という意味があり、成蹊が大切にしてきた人格教育を表している。
広報グループはグッズを作ったり、実際に学生と触れ合う機会を増やしてりして、ピーチくんの魅力を伝えるための試行錯誤を繰り返してきた。グッズ制作ではピーチくんらしさを失わないようにすること、学生でも手に取りやすい価格帯に抑えることなどを意識している。これらの活動を通じて、多くの人に成蹊の名の由来や成蹊教育を知ってもらい、本学の魅力に気付くきっかけをつくっている。
今後も、100歳を迎えたピーチくんのいろいろなチャレンジをサポートしていきたいと話す広報グループ。学内イベントへの参加はもちろん、他大学のキャラクターとのコラボレーションや、学外イベントへの参加も機会があったらやっていきたいと意欲を示した。出演やオファーも随時募集中という。
▼ファンの方への思い
広報グループは、「ピーチくんを通じて大学を好きになってくれる人が増えてうれしい。ぜひ気軽に声をかけてほしい」と語った。ピーチくんは「これからも春二先生が成蹊で実現したかった人間教育を精一杯つたえていきますっ!」と決意を見せた。これからも「会いに行けるキャラクター」を生涯現役で続けていくというピーチくん。今後の動向にも目が離せない。(吉田桜音)
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