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成蹊大学新聞会

ストレス解消 旅行に期待

人々を癒やし、忙しい毎日から解放してくれる旅行。休日や長期休暇を利用して、各地へ赴く学生も多いだろう。今回は旅行が持つ特長やストレスへの効果について、経済学部の井出多加子教授に話を伺った。

ストレスの解消には、ストレスの多い環境から距離を置くことが効果的だとされている。自分の時間に長く没入することで気持ちが上向き、ストレスの原因となる事柄をポジティブに捉えられるようになるからだ。旅行は他の方法と比べ、非日常性を簡単に味わえるため、ストレス解消に適している。さらに、旅先での体験が新たな自分の発見につながることもある。

旅行の形態によって、できる経験は異なる。行程が決まっているパッケージ型旅行は、予定の遅れや思わぬ事態などが生じるリスクが低い。安心して旅行できるほか、家族や友人との絆を強められる。一方、非日常的な体験をより楽しみたいときは、宿泊先や移動手段以外を自分で決め、柔軟に行動できるスケルトン型の旅行がお薦めだ。

抱えている悩みに沿ったプラン選びもできる。日々に疲れを覚える場合は、自分の時間をゆったり過ごせる個人旅行が有効だ。寂しさを感じる人には、他者との時間を楽しめるバスツアーなど、集団で行う旅行が向いている。ストレスの原因を考え、それに合わせた旅行をすると、より有意義な時間を過ごせる。帰る頃には心の重荷が軽くなっているはずだ。

(新野まどか)

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